フラット35が1億2000万円まで借りられる時代に、八ヶ岳移住を考え始めた人へ伝えたいこと、借金で安心を買う前に、借金が少なくて済む暮らしを考えてみませんか
- info991630
- 2025年12月21日
- 読了時間: 3分
住宅ローン「フラット35」の融資限度額が8000万円から1億2000万円へ引き上げられるというニュースが出ました。
都市部で家を探している方にとっては、「選択肢が広がった」「これで買える物件が増える」と感じたかもしれません。
一方で、地方移住や田舎暮らしを考え始めた方の中には、「やっぱり都市で無理してでも買うべきなのか」と迷いが生じた方もいるのではないでしょうか。
今日は、その迷いに対して、別の視点を提示したいと思います。
借りられる額が増えても、暮らしは軽くならない
今回のフラット35拡張は、住宅価格が下がったわけではありません。
東京23区では、新築マンションの平均価格はすでに1億円超。限度額が1億2000万円になったことで、
頭金が減る
借りられる人が増える
という変化はあります。
しかし同時に、
借金総額は増える
返済期間は35年固定
生活構造は長期固定
という現実も生まれます。
これは「安心が増えた」のではなく、「動けなくなった」という側面も持っています。
移住を考える人が感じている“違和感”
移住を考え始める人の多くは、最初から田舎暮らしを目指していたわけではありません。
住宅価格が高すぎる
将来の教育費・老後が不安
働き方をこのまま続けられるか分からない
生活に余白がない
こうした違和感が積み重なり、「場所を変える」という選択肢が浮かんできます。
フラット35の拡張は、この違和感を解消するものではありません。
むしろ「今の前提のまま、もう少し頑張りましょう」という制度です。
田舎暮らしは“逃げ”ではありません
移住というと、「都会でやっていけなかった人の選択」のように語られることがあります。
しかし、実際に多くの移住検討者と話していると、真逆だと感じます。
田舎暮らしを選ぶ人は、
借金を減らしたい
固定費を下げたい
家族との時間を取り戻したい
働き方を自分で調整したい
暮らしを主体的に再設計したい人です。
1億2000万円まで借りられる社会より、3000万円前後で、余白のある暮らしを組み立てられる社会のほうが、選択肢は多い。
移住で変わるのは「家」より「前提」
地方に移ると、変わるのは家の価格だけではありません。
住居費が下がる
車は必要だが、生活コスト全体は下がる
自然環境が暮らしの一部になる
「便利さ」より「持続性」を考えるようになる
結果として、人生設計が“攻め”から“破綻しにくさ”へ変わる方がとても多いです。
これは守りではなく、長期的には非常に強い戦略です。
「いくら借りられるか」より「どこまで要らないか」
移住を検討する段階で、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
本当に必要な広さは?
本当に必要な立地は?
本当に必要な固定費は?
フラット35の拡張は、「もっと借りてもいい」というメッセージです。
移住は、「そこまで借りなくても成立する暮らしがある」という気づきです。
最後に:移住は“正解”ではなく“相性”
もちろん、全員に田舎暮らしが合うわけではありません。
ただ一つ確かなのは、
借金を最大化しなければ成立しない暮らしは、想定外に弱い
ということです。
移住とは、「どこに住むか」ではなく「どう生きるか」を静かに決め直すプロセスです。
フラット35が1億2000万円まで借りられる時代だからこそ、あえて問い直してみてください。
借りられる額ではなく、借りなくて済む暮らしという選択肢を。


