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農地や山林などの田舎特有の不動産は、一般的な知識が少なく理解しにくいものです。
朝倉宏典は、不動産業界での25年以上の経験と八ヶ岳での田舎暮らし・移住支援の12年以上の実績を活かし、
スクールを通じてお客様が農地や山林の取引をスムーズに行い、
田舎暮らしを無事にスタートできるようサポートすることをコンセプトとしています。
新着記事
田んぼ付きの土地の水は、誰が分けている?——江戸の堰がいまも当番表で動く八ヶ岳西麓
3限目情報収集
横谷峡の乙女滝は、川の本流にかかる滝ではありません。江戸時代に掘られた農業用水路「大河原堰(おおかわらせぎ)」が、渋川の谷を越えるために崖を落ちている場所です。 その上流、滝ノ湯川の取水口は、木と枝葉と石で組まれていて、隙間から水が漏れます。川の水を全部は取れない作りです。 田んぼや畑のついた土地を選ぶとき、この「全部は取らない」考え方が、いまも水の扱い方の土台になっています。 田んぼ付きの土地を買うと、水利権もついてきますか? 多くの場合、ついてきません。田の水利は、堰や水路を管理する土地改良区などのまとまりで扱われていて、買う人はその受益者の一人に加わります。 八ヶ岳西麓の田の水は、江戸時代に掘られた堰や沢から引かれ、土地改良区・水利組合・区(自治会)が分けて使っていま す。その分け方を支えているのが、水利費(賦課金)と、水路の共同作業です。登記簿を見ても、水の分け方は書かれていません。売買の書類だけでは分からないので、現地と管理しているところで確かめることになります。水は土地の持ち物というより、分け合って使い続けるものです。 坂本養川の堰は、なぜ水を全部は取らないのですか?...
八ヶ岳西麓に縄文遺跡が集中するのはなぜ?——標高900〜1,100m、水の湧く尾根という共通条件
2限目移住検討
茅野市豊平に、尖石(とがりいし)という台地があります。標高1,070m。ここに縄文時代中期の集落があり、隣接する与助尾根と合わせて約220軒の竪穴住居の跡が確認されています。原村の阿久(あきゅう)遺跡は標高904m、およそ七千年前の集落。富士見町の井戸尻遺跡は、その名のとおり泉の湧く尾根の上にあります。 茅野市・原村・富士見町のどこを掘っても、八ヶ岳の裾から大きな集落が出てきます。ここで一つ問いが立ちます。五千年前の人たちは、なぜこの裾を選んだのか。そして、その理由はいまも残っているのか。 八ヶ岳西麓に縄文遺跡が多いのはなぜですか? 水が湧き、南西に開け、森がすぐ背後にある——この三つが同時に揃う尾根が、八ヶ岳の裾に連なっているからです。 条件は三つに分けられます。 水——八ヶ岳の火山の裾野は、雨や雪が地中を通って裾で湧き出す地形です。井戸尻という地名そのものが、泉の記憶です。集落は必ず、水の出る場所のすぐ上にあります。 日射と傾斜——西麓の緩斜面は南から西に開けています。冬でも午前中から日が差し、雪が長く残らない。同じ標高でも、北向きの斜面には大きな集落が出てきません。...
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